はじめてのファミコン
このカテゴリーで最初に扱うのがこれかよ。
- 作者: 卯月鮎
- 出版社/メーカー: マイクロマガジン社
- 発売日: 2005/07/01
- メディア: 単行本
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ファミコンを知らない世代にかつての名作ゲームをやらせてその反応を見て、ゲームの来し方行く末を考えてみようという、どっかのゲーム雑誌の連載(最初はweb上での連載だったみたいだけど)をまとめたもの。一読して、被験者である『まるやき』くんの忍耐力のなさというか、洞察力のなさというか、直線的過ぎる情報処理・推論のやり方とかいろいろと考えさせられる気もするが、スペランカーとかスターラスターとか10ヤードファイトとかで育った私といたしましては、懐かしさが先に立って涙でよく見えませんという状態になりかねない。
ただ昨今のハードの性能向上やメディアの容量増大などが、ゲームコンセプトの深化にはそれほど使われておらず、実際はゲームの敷居を下げるほうに割かれてしまっているのでは、という指摘はうなずけるものがある。
確かに最近はまったゲームってEUROPEAN CLUB SOCCER Winning Eleven Tactics(はいはい、クソゲークソゲー)だけだからなあ。このゲームは敷居の高さは並じゃないけど、その分奥が深いからはまれるんだよな。三都主が一人スルーパスをしたという目撃談があるほどの神ゲーらしいし。
あと、この本で任天堂のゴルフを取り上げてたんだけど、このゴルフのショット操作のインタフェースが結局は『みんゴル』にも引き継がれているというのは、すげーな任天堂、と。その意味では最近のゲームで画期的なインタフェースってどんなのがあるのかね。なんか操作するボタンが増えただけというような気がしているのは、反射神経が鈍った30代の言い訳か。