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ザ・セカンド・マシン・エイジ

以前、積ん読リストでちょっと触れた「The Second Machine Age: Work, Progress, and Prosperity in a Time of Brilliant Technologies」の翻訳が出てたのを本屋で見つけた。そのうち読もう、というメモです。 ザ・セカンド・マシン・エイジ作者: エリック・…

「社会を変える」を仕事にする: 社会起業家という生き方 (ちくま文庫)

2007年に出版された本なんだが、今頃読んだ。というのも認定NPO法人フローレンスの障害児訪問保育アニーの立ち上げ資金をJustGivingジャパンで寄付したら、お礼にこの本が送られてきたからだ。あ、ちなみにサイン本な。 実はうちもフローレンスの会員だ。幸…

データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則

偶然の日立つながり。拝復。 ウエアラブルセンサを使って仕事中の人の動きをべらぼうな量集めてあれやこれやビッグデータとして分析したら結構意外なことがわかったぜ、という本。たまに出てくる著者の社会科学に関する間違った認識が少々気になるものの、実…

異端児たちの決断 日立製作所 川村改革の2000日

2009年4月に日立製作所の社長に就任した川村隆氏の日立の改革を追ったドキュメント。実は日立って結構な内部改革をやってたのねえ、しらんかったよ。 自分の中の日立のイメージって「拝承(笑)」「HDD事業(笑)」「PDP(笑)」「日立アプライアンス(笑)…

なぜローカル経済から日本は甦るのか (PHP新書)

「俺様経済学」の駄本だった。まえがきに「現在の経済学では説明できない」的な記述があったので、その時点でまじめに読むのはやめて、あとはパラパラとページをめくって終了。BCG出身の企業再生のプロというどミクロの人がマクロを語るのはそもそも無理なの…

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一 (角川文庫)

疲れた時に読む夢枕獏、ということで、なんとなく手をつけてなかった同書を電子書籍でポチった。 夢枕獏が司馬遼太郎の「空海の風景〈上〉 (中公文庫)」を書くとこんな感じかな、という感想。面白かった。 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一 (角川文庫)作者…

ビッグデータ・コネクト (文春文庫)

武雄市のアレと、CCCのアレと、ベネッセのアレと、検察可視化のあれと、PC遠隔操作ウイルスのアレと、京都府警のアレと、グリコ・森永事件の滋賀県警のアレと、Nシステムのアレと、マイナンバーのアレと、NTTデータのアレと、SI多重下請け構造のアレと、オフ…

コンピュータは数学者になれるのか? -数学基礎論から証明とプログラムの理論へ-

で、人工知能というわけではないのだが、こないだ「400年をかけたケプラー予想の解決は、コンピューターの力も証明した « WIRED.jp」なんてな記事を読んだせいもあって、なんとなく気になっていた証明支援系に関係ありそうな本を本屋で見かけたので買ってみ…

テクノロジーが雇用の75%を奪う

で、これは買っちゃダメな本。だいたいさあ、タイトルとおりに75%もの人たちの仕事が奪われるような技術がなんの抵抗もなしに導入されるわけがないだろ?と。 時間がなかったので本屋で立ち読みすることもなくポチったんだけど、まあダメな本でしたわ。で、…

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)

で、人工知能って現在どのへんまで進んでるのん?というときのガイドブックとして読んだのがこれ。以前「東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」」も読んだが、こちらのほうがちゃんとした本。過去の人工知能研究の歴史から、デ…

コンピュータが仕事を奪う

2010年に出た本。ちょっと参照したくて読んだ。中身は数学のアルゴリズムがどのように実社会の問題を解決していったかの歴史を概観し、最近の機械学習(ディープラーニング)の仕組みを解説し、最終的に人工知能がかなりの知的負荷を肩代わりしてくれるであ…

数学の言葉で世界を見たら 父から娘に贈る数学

読み終えた直後にこんなニュースが。 ⇒量子もつれが時空を形成する仕組みを解明〜重力を含む究極の統一理論への新しい視点〜 | Kavli IPMU-カブリ数物連携宇宙研究機構 そもそもはtwitterで見かけて、著者のブログを見て、さらにタイトルに惹かれてポチった…

エドノミクス~歴史と時代劇で今を知る

軽い気持ちで読み始めたんだけど、想像以上に経済学の本で面白かった。著者二人が高校の同窓生というオチも驚きだった。 この本読んで260年間という冷静に考えればえらい長い期間を「江戸時代」とひとくくりにしてしまってることに気づいたですよ。この長い…

それでも金融はすばらしい: 人類最強の発明で世界の難問を解く。

pp.459-473にわたる15ページの「訳者あとがき」を読めばある意味事足りるのではないか。 全部を頭から通読するというよりは、あとがきを読んだ上で個別の論点で気になったところを読むという読み方でいい気がする。 で、中身について言えば「最近楽観的に物…

経営戦略全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)

時代時代で変遷する様々な経営戦略理論を、「ケイパビリティ」と「ポジショニング」の2つの考え方の間を揺れる振り子として構造化した著者の慧眼が素晴らしい。 が、以前取り上げた「世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロ…

経済学者、未来を語る: 新「わが孫たちの経済的可能性」

以前リストに書いた時の短評をほぼ再掲。 「きちんとした書き手が予想する未来図」的な本をここ数ヶ月かなりの数読んだんだが、総じて皆「楽観的」に未来を考えているのが共通してて面白かった。「人類は今までもたくさん問題を起こしてきが、それになんとか…

脱・店舗化するリテール金融戦略: バンクからバンキングの時代へ

んー、原著が出版されたのは2012年12月。当時としては「これからのリテール金融の潮流」としてかなり正確に近未来を見通した本だった。が、2015年に読むとただの「答え合わせ」をしている気分になってしまう。当然ながら著者の責任ではない(褒めてる)。 こ…

英エコノミスト誌のいまどき経済学

メディアが「経済学」を正面から取り上げている稀有な本。日本でやるとひどいことになるケースが多いが、そこはさすがThe Economist、へんなバイアスがかかることなく、理論と現実、成果と課題についてバランスよくとりあげている。 本書は2部構成。経済学…

積んどくリスト(2015/4/20)

前回更新したのが2/5だったのか(白目)。 脱・店舗化するリテール金融戦略: バンクからバンキングの時代へ 【givup候補】「Bank 3.0」の邦訳版で、原著が出版されたのは2012年10月。この手の本の宿命ではあるが、論点(ま、目次のことだ)以外は出版された…

料理の四面体 (中公文庫)

古今東西の様々な料理を換骨奪胎(褒めてる)して料理の本質を4つの要素に還元し、それらの要素の組み合わせによって料理を再構築した本。初版は1980年と結構古い。 内容は非常に面白い。4つの要素「火」「水」「油」「空気」を抽出する際に、様々な料理を…

虚業: 小池隆一が語る企業の闇と政治の呪縛

昨今うるさくなったコンプライアンスとか反社関連でふと目に止まったので。図書館で借りました。 高度成長期後半からバブル崩壊を経て、つい最近までの「総会屋」の大物を追いかけたルポ。結構な実名(企業、個人とも)が出てきてて、ひゃあと声が出たりしつ…

最近出てた「陰陽師」読んだ

ちょっと旅行に行ってたりしたもので、道中のお供に何かないかなと探してたら夢枕獏の「陰陽師シリーズ」に新たに文庫化されてた巻を見つけたので、hontoでポチった。最初はkindleで買うつもりだったんだが文庫化されてないやつは結構高いので、たまたまクー…

逆問題の考え方 結果から原因を探る数学 (ブルーバックス)

「結果から原因を探る数学『逆問題の考え方』: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」経由。 出版社の説明から一部抜粋。 「与えられた原因から起こり得るべき結果を予想する」のが、通常の問題で「順問題」 観測結果に基づいて現象の原因を…

IBM 奇跡の“ワトソン”プロジェクト: 人工知能はクイズ王の夢をみる

ちょっと前の本だけど、昨今の人工知能(A.I.)の話題の中心にいるので、過去の経緯含めて斜め読み。買うまでもないと思ったので図書館で借りました。ちょっと延滞です。明日にでも返却します。すいませんでした。 アメリカのクイズ番組で優勝した華々しい結…

シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

ようやく読了。途中置き場所が悪く停滞してしまったが、期待に違わずいい本だった。なんらかの「予測」を生業にしてる人は必読ではなかろうか。やっぱこれからはベイズっすよ、ベイズ! 著者ネイト・シルバーの「予測」に対するそもそも論のツッコミにひざポ…

読みたいと思ってるけどまだ買ってないリスト(2015/2/6)

暴力の人類史 上、[asin 4791768477:title=下]:ピンカーだし買ってみるかなーと思ってるんだけど、この「タイラー・コーエンの書評」読んだり、こんな解説サイトを見つけてしまったりで、なんとなく買わなくてもいいかーとか思い始めた。 データの見えざる手…

積んどくリスト(2015/2/5)

ちょっと増えた。 脱・店舗化するリテール金融戦略: バンクからバンキングの時代へ 【未着手】例の(なんの?)「Bank 3.0」の邦訳版。拾い読みでいいのか、それなりに通読すべきか見極めないと。 経済学者、未来を語る: 新「わが孫たちの経済的可能性」 【…

軽装版 炎路を行くもの 守り人作品集 (軽装版 偕成社ポッシュ)

守り人シリーズの外伝。本編は全巻持っているんだけど、外伝はこの前に読んだ「流れ行く者」が今ひとつ響かなかったので、買う前に図書館で借りてみた。 関係ないが今の区立図書館ってすごい便利でびっくりした。蔵書をwebで検索できるくらいまでは知ってた…

12大事件でよむ現代金融入門

「金融リスク管理を変えた10大事件」が金融リスク管理の発展をわかりやすく鳥瞰してたので、二匹目のドジョウを狙って買ってみたけど、ハズレだった。 ニクソン・ショック以来の金融の事件について、その前後関係や、そこに至るまでの経緯や背景、また各プレ…

仏典はどう漢訳されたのか――スートラが経典になるとき

amazonで見つけた本。「シリーズ大乗仏教〈全10巻〉 シリーズ一覧 | 春秋社」なんかをぼんやり見てたら見つけたような記憶が。一緒に「漢字の成り立ち: 『説文解字』から最先端の研究まで (筑摩選書)」も買ってたらしい。ポチった時はいったいどんな心境だっ…