エドノミクス~歴史と時代劇で今を知る


軽い気持ちで読み始めたんだけど、想像以上に経済学の本で面白かった。著者二人が高校の同窓生というオチも驚きだった。


この本読んで260年間という冷静に考えればえらい長い期間を「江戸時代」とひとくくりにしてしまってることに気づいたですよ。この長い期間を経済政策の観点から「黎明期」「安定期」「改革期」「衰退期」「混乱期」といった感じで分け、その次代の経済状況と経済政策とその効果を分析した本。「吉宗以前と以降は、実は【前漢】【後漢】くらいに分断されてるのでは」とか面白い視点がいっぱいで、目からうろこを何枚も落としながら読み進めました。


飯田先生の著書なので、いわゆる通貨政策の観点からの分析が多いのはまあ当然でしょう。現代にもつながるわけで「リフレ派」の入門書としてもいい鴨。