ビッグデータ・コネクト (文春文庫)


武雄市のアレと、CCCのアレと、ベネッセのアレと、検察可視化のあれと、PC遠隔操作ウイルスのアレと、京都府警のアレと、グリコ・森永事件の滋賀県警のアレと、Nシステムのアレと、マイナンバーのアレと、NTTデータのアレと、SI多重下請け構造のアレと、オフショアなアレと、実は黒幕は中国的なアレと…


と、数え上げるとキリがない大量のモチーフをごった煮にして一つのストーリーにまとめあげた作者の豪腕に感心した。とくにどこかのSIer(か上位の下請け)に在籍していたと思われる業界内の細かい描写は生々しい。うんまあそうだねえ、と。


読後感は伊藤計劃池井戸潤を足して2で割ったみたいな感じ。作者の藤井太洋氏はほぼ同い年かあ。実は「Gene Mapper -full build-」の存在はこの本を読み終えた後で知った。こちらも読んでみよう。


藤井太洋 - Wikipedia