ビッグデータ・コネクト (文春文庫)
武雄市のアレと、CCCのアレと、ベネッセのアレと、検察可視化のあれと、PC遠隔操作ウイルスのアレと、京都府警のアレと、グリコ・森永事件の滋賀県警のアレと、Nシステムのアレと、マイナンバーのアレと、NTTデータのアレと、SI多重下請け構造のアレと、オフショアなアレと、実は黒幕は中国的なアレと…
と、数え上げるとキリがない大量のモチーフをごった煮にして一つのストーリーにまとめあげた作者の豪腕に感心した。とくにどこかのSIer(か上位の下請け)に在籍していたと思われる業界内の細かい描写は生々しい。うんまあそうだねえ、と。
読後感は伊藤計劃と池井戸潤を足して2で割ったみたいな感じ。作者の藤井太洋氏はほぼ同い年かあ。実は「Gene Mapper -full build-」の存在はこの本を読み終えた後で知った。こちらも読んでみよう。
- 作者: 藤井太洋
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/04/10
- メディア: 文庫
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