中小ソフトハウスの買収って時代に逆行しまくってね?

アパマンショ、システムソフト買収へ・25億円でTOB(NIKKEI NET)


アパマンショップ自体が情報流通業だから、その意味でシステム構築のマンパワーを確保してやろうぜという話なのだとは思うが、そんなに特殊なノウハウが必要な業界か?金融とかセキュリティがらみならまだ話はわからなくはないんだが、この手の中小システムハウスを買ってもあまり意味がないような。

ちなみにこのシステムソフトはカテナ外注子会社関連会社らしいが、カテナ自体の業績どうよ?と思ってみてみたら、昨年度単独の売上で322億円、従業員が943名だから、大雑把に従業員一人あたりの売上を見ると3,000万円/年。単純な月単価は250万円か。業界的にはそこそこのポジションであるな。

一方、システムソフトは昨年度の売上高が約13億円、従業員が100名だから、単純な月単価は100万円。いわゆる地方のシステム外注屋さんに見えてしまうな。と思ったが時価総額みてびっくり。83億?P/Lとか詳しく見るつもりもないが、値動きだけ見てると決算後の減損処理+増資と中間期の業績回復を受けて、この半年で3倍くらいになってる感じ。この株価を前提とすると、今期の予想経常利益は1.25億円だから、大雑把なPERは50〜60のレンジ。


あ り え ね ー だ ろ


とはいえ、買収価格の25億円だとPERは15〜18のレンジだから、ま、適正価格ですか。いい買い物をしましたね(棒読み)。でもシステム子会社をどうにかして切り離したい方々がいっぱいいらっしゃるなかでの子会社化。しかもアパマンショップ自体は従業員数が250名程度の会社。そこに100名単位のシステム子会社かかえてどうするんだろう。システムハウスの既存事業はそのまま存続で、優秀なSEだけはアパマンの仕事させるとか?ま、どうでもいいことですが。