日本の携帯電話メーカが中国でダメな件
⇒日系携帯電話メーカー、中国事業を縮小の傾向 - nikkeibp.jp - 注目のニュース
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/flash_rss/418157
えらいいわれようだが。
そもそも日本の携帯電話メーカはキャリアの支配権が強い市場構造の元で端末開発を行っているわけで、しかも世界の主流だったGSMではなくPDCを作っていたこともあり、海外展開をすることが難しいのはしょうがないことで。
Nokiaなんかはある意味GSM一本に開発リソース突っ込めばよくて、しかも同一モデルを世界展開できるから、量産効果が相当効く。対して日本の、例えばちょっと前までの松下はPDC、CDMA、GSMと三つの規格にリソースを分散させざるを得ず、さらにドコモの端末戦略として半年ごとにPDCの新モデルを開発させられていたわけだから、こりゃもう話しにならんな、小僧。
3Gになれば一応世界共通規格だし、W-CDMAは日本が先行したしというはかない夢はあったんだが、欧米は「音声通話とSMSくらいでいいや、3Gなんていらね」という冷めた市場だし、中国様は独自の3G規格をぶち上げるという斜め上の非関税障壁をおつくりになられたわけで、3Gで巻き返しという夢もはかなく消え去りそうな今日この頃。
しかも国内ではFOMAの開発でアップアップしている上に、来年秋のナンバーポータビリティを控えて、端末へのインセンティブが減らされることは火を見るより明らかなわけで、携帯電話メーカはもうどこにリソース集中させればいいのかわけ分からん状態になっている。
⇒携帯電話端末の海外事業構造改革について | ニュース | 松下電器産業株式会社
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn051209-1/jn051209-1.html
で、松下は2.5Gをあきらめて3Gに特化するという海外戦略を打ち出したわけだが、ようは二周遅れくらいでNokiaとかSamsungの「国内市場モデルを海外に展開して量産効果を目指す」というモデルにようやくたどり着くわけで、まだまだ先は長いなと思わざるを得ない。