東大院生の経済状況

はてブであげられたサイトのバックナンバーを見ていくとこんなデータがあった。


東京大学生協 生協ニュース
"第5回院生生活実態調査報告 〜院生の経済状況〜"
http://www.utcoop.or.jp/coopnews/2005OCT/gakusei_seikatu.html


この中で気になるデータが。

ここ数年減少する収入


 次に、収入およびその割合が時間とともにどのように変化したかを見てみたいと思います。[グラフ2]は、平成10年、平成13年および最新の平成16年の調査を基に、収入平均の変化を表したものです。一見して分かるように、収入は年とともに減少しています。グラフから読み取れる、減少のペースは3年ごとに 1万円程度です。6年間で1割強も収入が減っていることが分かります。内訳を見ると、本人収入(アルバイトなど)と奨学金がこの6年間でそれぞれ1万円ずつ減っているのに対し、仕送りは2千円しか増えていません。このような減少傾向は、東京大学に限らず全国的に見られるようです。


仕送りは減ってないものの、アルバイトや奨学金が減っているということらしい。これってなんかやばい傾向なのではないかと思うんだが。


アルバイト収入の減少の原因は、不況下で賃金が安くなっているのか、それとも単に働く時間が少なくなっているだけなのかこれだけでは判断できないが、ここまであからさまに名目賃金が減ってる層はそんなにないんじゃないのかなあ。


一方、支出内訳を見てみると、時系列で見て減っている項目は食費とか勉学費とか貯蓄・繰越とかの項目。・゚・(つД`)・゚・どう見てもデフレです。本当にありがとうございました


一方で、親からの仕送りは減ってないということなんだが、これも「やっぱり東大に行ってる学生の親は金持ちなんじゃね?」といったようななんとなく格差固定的な印象を受ける。


で、一番気になったのは奨学金が減っていることだ。これはなんかもっと政策的な対応がなされていい問題なんじゃないかと思う。


本田先生の「もじれの日々"教育関係国際比較データ"」で述べられていた意見も頷けるような。

高等教育に対する公財政支出の対GDP比は日本では0.48%で、他国では多くの場合1%前後に達していることと比べると明らかに低い水準です。日本の高等教育は家計に依存する度合いがきわめて高いという特殊性をもっています。