中国様の社会保障


結論:高すぎる貯蓄率を下げるという経済構造改革は必要であり、そのためには社会保障を充実させないといけないが道筋はよく見えない


今回のジェットストリームアタックで実は一番根が深いのがこの問題なんだなというのがわかった。中国の経済構造の問題である投資依存・輸出依存を変えて内需主導型の経済に導いていくためには、高すぎる貯蓄をどうにかしないといけないという話。


医療費や退職金制度や年金制度、そして教育費といった社会福祉全体が貧弱すぎることによって、個人は自衛のためにとにかく貯金をしまくっていて、これがなかなか消費に回っていかないことには内需主導の安定した経済成長はむずかしくなるんじゃなかろうかと。これはなかなか一朝一夕には改善できないだろうけど、地道にいろいろやっていかないといけないんだろうなあ。


ただ、中国という土地柄を考えるとこの手の予算っておもいっきり汚職の温床になりそうな悪寒。使い込みとか平気でやりそう。いや、偏見ですけどね。


この改革をきちんと実行できるかどうかが、中国をウオッチするに際してもっとも重要な視点ではないかと思いました。