訂正:民主党はすでに「ガソリンスタンド対策法案」を参議院に提出済みでした


もともとのエントリのタイトル:民主党は筋金入りの「シバキ主義」なんじゃないだろうか?


2008/4/30 22:52追記:民主党は「ガソリンスタンド対策法案」を既に参議院に提出していたようです。まだ採決されているわけではないようですが、以下のエントリはこの事実を知らないまま書いているものです。民主党の関係者の方にお詫びして訂正します。申し訳ありませんでした。


民主党:「ガソリンスタンド対策法案」「租特透明化法案」を参議院に提出


コメント欄でのご指摘ありがとうございます>「ななし」様


本来ならエントリ全体を削除すべきかもしれませんが、自分の恥をさらすという意味で、このままにしておきます。ただし、訂正文は入れています。




!!!!以下の内容は、既に「ガソリンスタンド対策法案」が提出されていたことを知らずに書いたものです!!!!


時事ドットコム:給油所支援に限界も=値上げ抑制競争を懸念−経産省


1日の揮発油(ガソリン)税の暫定税率復活に伴い、経済産業省はガソリンの値上げ抑制競争の激化を懸念している。消耗戦が続けば、全体の5〜7割が赤字とされるスタンド業界で倒産が相次ぐ恐れがあるからだ。


今回のガソリンの暫定税率をめぐる混乱で、一番ダメージを受けたのは零細赤字GSだろう。暫定税率失効の際には赤字覚悟の安売りを強いられ、しかも返す刀で需要減を招くような税金復活&原油価格値上がりのダブルパンチ。


今回の混乱でどれくらいの倒産が生じるかはわからないけど、これは明らかに「政治の失敗」の結果だと思う。



民主党のやるべきことは「救済策」を参議院で通すことだ(追記:参議院には既に提出されています)


民主党の値下げ隊の方々は「ガソリン増税でゴールデンウイークが台無し」とかいう寝言をほざいていらっしゃるわけだが、休日に行楽に出かける人たちのコストがちょっと増えたことと、零細GSが倒産することのどちらを民主党はより深刻な問題と考えているんだろうか?今回の騒動を見てて、民主党の人もその支持者の人も何を考えているのか僕にはさっぱり理解できない。


暫定税率を仮に一回は失効させても、衆議院で3分の2を押さえている与党が再可決する可能性は非常に高かったわけで、そうであれば、なにはともあれ「零細赤字GSの救済策」を用意するのが立法者の義務だと思う。


が、与党はそもそも「暫定税率維持」が建前だったので、救済策を言い出すことは難しかった。なぜなら救済策を言い出すことは「暫定税率」の失効を前提にすることになるからだ(とはいえ、失効後には救済策を議論すべきだったと思う。この点では与党も同罪)。この救済策を言い出せるポジションにいるのは民主党しかいなかったと思う。


なのに民主党は、国政の混乱が生み出す悲劇を回避するための方策を全く準備しないままいたずらに混乱だけを引き起こしたように僕には見える。もしこの救済策に全く頭が回らなかったのであれば、政権担当能力とかいった問題以前に人としておかしい


(追記:すでに3/21の時点で「ガソリンスタンド対策法案」を参議院に提出していました。訂正して謝罪します。すいませんでした)


「値下げ隊」とか言ってる間に「零細GSの経営に無用な混乱を与えない方策」を参議院で採決するくらいのことは出来たはずだ。そして、その法律を衆議院で否決することは、いくら与党でもさすがに難しいだろう。



民主党の行動原理がわからなくなってきた


民主党は労組なんかを支持母体に持つ「労働者寄り」の政党だと思っていたが、昨今の民主党の主張を見ているうちになんかもうわからなくなってきた。


僕の中で無理やり考えた合理的な説明は、


民主党はそもそも筋金入りの『シバキ主義』で、「不採算で効率の悪い零細企業なんかとっとと淘汰してしまえ」という考えをもっている政党


というもの。こうでも考えないと救済策を全く議論していないという民主党の行動が説明できない。


(追記:上でも追記したように3/21の時点で「ガソリンスタンド対策法案」を参議院に提出しています。訂正して謝罪します。申し訳ありませんでした)


いずれにせよ、今回の騒動でGSの経営者の方々の生活が追い詰められないことを祈る。そして一刻も早くなんらかの「救済策」が実行されることを願う。


考えたくもないが、倒産したGSの経営者の方が万が一自殺でもしたら、民主党はなんと言うんだろうか。やっぱり「自民党が悪い」と言うんだろうか?