エイプリルフールあれこれとか小ネタなど


よそ様のネタを拾い集めてくるだけの簡単なお仕事です(挨拶)。



「レビットとマンキューがオバマ政権入り」


Levitt and Mankiw join the Obama Administration « Cheap Talk


それぞれの理由がひどいw


レビットのほうは「Freakonomist(「ヤバい経済学」ね)」で扱った、相撲の八百長ネタが財務省の脅威になっているから取り込んじゃえってことらしい。財務省がやた金融機関の資産査定は、最初は「問題がある金融機関はつぶす」といっていたのに、何も出てこない。これは相撲の八百長と一緒じゃないかということで、これをいわれないためにレビットをとりこんどけ、という話。


一方、マンキューは「Former Bushie:元ブッシュ取り巻き」て紹介されててちょっとかわいそうではある。一応役職はハーバード仲間のサマーズと国家経済会議(National Economic Council)の共同議長らしい。なんかこのネタ記事では「日和見してるよねえ」という扱いなのね。


あまり好意的、というか笑えるネタではないね。



グレッグ君はベタなネタで勝負


ブロガーなら一度はやってみたくなってしまう、でも「さすがにもう手垢つきすぎだろJK」と思って誰もやらない「有料化移行へのお知らせ」。


多数のお怒りのメールをいただいて悲鳴を上げておりますが、そのメールの何割かは「いまさらこんなネタかよwww」という内容も含まれているのではないかと。


エイプリルフールネタはこんなとこで、あとは小ネタなど。



経済ブロガーはどれだけ「厨」なのか


Knowing and Making: The economics of economics blogging, part 1


コーエン先生のとこ経由。


著名な経済系ブログ上でのやり取りを、キーワード、コメント数などを元に分析した上で、エコノミストの「厨」度はどの程度かを算出しようとした試み。才能の無駄遣いですねわかります。


抽出したキーワードは以下の6つ。

  • プラス側:「○○は正しい(is right)」「賛成(agree)」「天才じゃね?(genius)」
  • 煽り側:「○○は間違ってる(is wrong)」「反対(disagree)」「ばーかばーか(idiot)」


さて気になる分析の結果、エコノミストは別に「厨」ではなかったようだ。一番「厨」なのは「読者」とのこと。

しかしブログの読者は心が狭いようだ。計測の結果、「正しい」という言葉が含まれているコメントはエントリあたり平均して3.66個。一方、「間違ってる」というコメントは平均して6個ついている。


タイトルを絞ってみるとこの差はもっと大きくなる。「天才」という言葉はどのコメントにも含まれていなかったが「ばーか」というのはなんと平均21.6個もある。


However, blog readers are not so magnanimous. On the content measure, the mean number of comments on an "is right" article (category 3) is 3.66, while there are an average of 6 comments on an "is wrong" article (category 4).

When the title filter is used, the difference is even greater: there are no comments at all on the category 1 ("genius") articles, and an average of 21.6 on category 2 ("idiot")!


はいすいません反省してます。



「散髪は貿易財だったんだよ!」「ΩΩΩ<な、なんだっt」


Greg Mankiw's Blog: Haircuts as Tradables


ドイツの経済学者が教えてくれたお話らしい。

東欧の経済危機はかなり深刻で、為替レートがものすごく落ちています。その結果、伝統的な非貿易財が突然貿易財になったようです。ドイツとの国境近くある住民200人ほどのポーランドのある村は、半分の100人が現役美容師なのだそうです。なんでも70kmも離れたベルリンあたりからズロチ安目当てにドイツ人がやってくるのだとか(ちなみに昨年の夏は1ユーロ3.30ズロチだったのが、今は4ズロチを越えているようです)。大通りの端にある「サロンテレサ」では、女性9ユーロ、男性4ユーロだそうですよ。


The financial crisis has hit Eastern Europe particularly hard, leading to strong depreciation pressure on exchange rates. As a result, traditional non-tradable goods have suddenly become tradable. The Polish village of Osinow Dolny at the Polish-German border has approx. 200 inhabitants, 100 of which are active hairdressers. Germans come from as far as Berlin (70 km) to take advantage of the zloty exchange rate, which went from 3.30 per euro in the summer of 2008 to well over 4 now. "Salon Teresa" at the end of main street charges 9 euros for ladies and 4 for men.


以前取り上げた「週8ドルの使い方 - I 慣性という名の惰性 I」で、イーサン・ハリスが「散髪に行こう。これは高い付加価値を生み出す純粋な内需である。そして散髪は国外への流出が一切ない購買を意味する。これこそあらゆる貿易協定に違反しない「バイアメリカン」だ。」と言っていたけど、為替レートの違いで貿易財になるとはねえw


しかしこれってやっぱり国境を接してるヨーロッパならではの話だよなあ。日本じゃ無理だわw



Kauffman survey of economic bloggers


こちらもコーエン先生経由で、経済系ブログネタ。


http://www.kauffman.org/uploadedFiles/economic_bloggers_survey_033009.pdf
  (pdfファイル注意)


この調査結果でいくつかの現実の経済問題について聞いた質問があるんだが、そのハイライトだけ紹介しておく。

  • 2/3の回答者が、オバマ政権の最優先の経済問題は銀行建て直しと回答
  • 39人中38人がアメリカ経済の健全な発展のためには「イノベーション」が「非常に重要」と回答
  • 60&%の回答者が、信用収縮が続くのは技術革新を大幅に遅らせる原因になると考えている
  • 39人中23人が、政府のお役所仕事が新事業創造の最大の障壁だと回答
  • 大半の回答者が「医療保険」「低く簡素な税金」がニュービジネスの促進になると回答している
  • 75%近い回答者が経済成長には小さいスタートアップ企業の存在が非常に重要だと回答している


こういう意見の一致は面白いね。日本で同じように「経済系」ブロガーに質問してみるとどういう結果になるのかね。