サンフランシスコ連銀による日銀の量的緩和の効果分析


Did Quantitative Easing by the Bank of Japan "Work" (2006-28, 10/20/2006)
⇒ http://www.frbsf.org/publications/economics/letter/2006/el2006-28.html


結論(Conclusion)部分だけ試しに訳してみた。

量的緩和期のインパクトの分析結果は、文学の世界に入ってしまう。が、いくつかのパターンは見て取れる。まず、量的緩和の真の効果の主な証拠は、経験的証拠と密接に結びついているように見えることだ。ここでいう経験的証拠とは、量的緩和を導入する時点、もしくはそれ以前に、長期金利が有意に低下するという現象である。この長期金利の下落は、エージェントの長期金利水準予測の変化と、長期国際といった「標準外」の資産の購入の両者と一体となっている。これらの政策は同時に行われることが多いため、両者を区別することは難しい。第二に、量的緩和政策は弱い銀行を救済し、日本の金融システムのリスク許容度を一般的に高めた形跡があるだろうということだ。 これらの結果は量的緩和の意図と一見整合性が取れているように見えるが、量的緩和の効果がどの程度あったかというのは依然として非常に不確かなものだ。それ以上に、最も脆弱な日本の銀行を強化することで、量的緩和政策は構造改革を遅らせたという望ましくない効果をもたらしたかもしれない。


なんか訳しにくい回りくどい文章だなあ。しかし後段の量的緩和政策は構造改革を遅らせたという望ましくない効果をもたらしたかもしれない」という結論にはちょっとびっくり。bewaadさんあたりにふってみたい気もする。