「怪奇小説という題名の怪奇小説」都筑道夫


hontoで購読。買うまでタイトルも作者の方も1mmも存じ上げず。


どこからたどり着いたのかあまり覚えていないが、同時に「ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)」を購入していることから、おそらくcakesのこの記事(『ジョゼと虎と魚たち』「死の幸福」の中で人はいかにして生きるのか|新しい「古典」を読む|finalvent|cakes(ケイクス))を見てhontoに行った際に(hontoでは以前、京極夏彦を何冊か買ってたから?)おすすめされたと推測される。年末年始の新幹線車中(もしくは帰省先)で読むにはいいかな、くらいの気分だったのだろう。実際は年明けに自宅で2時間ほどかけて一気に読んだわけだが。


こういう趣向を凝らした作品にはあまり触れることがなかったため、大変面白く読んだ。というか今も通勤の時間に再読している。こういうときは電子書籍は便利ですなあ。伏線にしおりをばんばん付けてみたりして、ほおとかへえとか感心しております。


読後感としては「PC-8001上にBASICで書かれた手の込んだ無限ループプログラムをRUNした感じ」とでも言えばいいのか。壊れる一歩手前感というか、「END」キーをいつ押そうかなーとぼーっとしてる感じというか。なんでしょうね。おっさん臭い時代感のある感想ですね( ´Д`)



怪奇小説という題名の怪奇小説 (集英社文庫)

怪奇小説という題名の怪奇小説 (集英社文庫)