日本史の誕生―千三百年前の外圧が日本を作った (ちくま文庫)
僕は高校時代に日本史を選択してなかったので、実は日本史はよく知らない。小説で読んだり、経済史的な本を読んだりしてる程度だ。それでも面白かった。
日本の歴史は、当たり前のことだが、世界史の一部分として書かなければならない。(p.1)
歴史は言葉による世界観の表現であり、単なる事実の記録ではない。(p.18)
うむ。
著者の背景や業績や思想の位置づけなんかの詳しい話はこのへんを見てもらったほうがいい。
⇛ 1011夜『日本史の誕生』岡田英弘|松岡正剛の千夜千冊
⇛ 【書評】世界史のなかの満洲帝国(宮脇淳子): 極東ブログ
日本の中国との関わり方(当然付随して「韓半島」とも関わるわけだが)の原型を提示している本だと思う。そう遠くない将来に起きるであろう中国の混乱が日本にどのような影響を及ぼすのかについて考える視座を与えてもらった。ただいろんなところで発表した論考をまとめた本なので、各章の内容にかなりの重複があって、自分がいまどこを読んでいて、なにがこの章の主題なのかを見失いがちだった(あれ、さっきもこれ読まなかったっけ?的な)。そのうち「世界史の誕生─モンゴルの発展と伝統 (ちくま文庫)」も読んでみるつもり。
日本史の誕生―千三百年前の外圧が日本を作った (ちくま文庫)
- 作者: 岡田英弘
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/06/10
- メディア: 文庫
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