為替制度の自由化のほうがいいと思う件


たまには中国ネタも。


asahi.com:中国政府、外貨運用会社設立へ 動き出す1兆ドル - 国際
⇒ http://www.asahi.com/international/update/0309/020.html


これ、元安維持のための為替介入で積みあがった外貨準備をドル以外の通貨で運用したら、それはドル安につながりかねないと思うんだが。そして結局めぐりめぐって元高圧力が強まっちゃったとしても、やっぱり元売りドル買い介入は続けるんだろうか?




そして、気になるのは


(略)


(中国全国人民代表大会全人代)常務委員会の成思危)副委員長はまた、人民元の急激な上昇を期待するのは非現実的と述べ、人民元相場が急速に上昇する可能性を否定するとともに、中国の株式市場は過去1週間の調整にもかかわらず、まだバブル状態にあるとの認識を示した。


(略)

として、「中国はまだバブル状態」だといっているという点で、なら金融引締めは当然ですよねとなるはずで、そうなるとさらに元は上昇すると思うんだが。


そして、引締めとなれば金利を上げるか、売りオペを伴うと思うんだが、


(略)


(中国の金人慶財政相は)人民銀行(中央銀行)から新機関への外貨準備の移転に伴い、中国政府が人民銀から外貨準備を購入するために元建て債を発行するとのうわさについては「事実無根」だと述べた。

と言って売りオペは否定してるんだが、金融引締めはある意味求められるはずなのにどうするんだろう。ちなみに↓のサイトでは「市場では、1兆米ドル強の外貨準備のうち、2000億−3000億米ドルが投資会社で運用されるとみられている。これを基に試算すると、財務部の人民元建て債券の発行額は2兆4000億元に達する見込みで、その資金吸収効果は、預金準備率の10%の引き上げに匹敵するという。」といわれており、逆にいえば売りオペをやらないとこれだけの資金が市場に大放流されるわけで、引締めどころか類を見ないほどの緩和になっちゃわないか?


参考:外貨準備の運用機関、全人代後に大量の人民元建て債券発行か 【中国株情報サイト-T&C Translink】
⇒ http://www.translink.co.jp/news/news_contents.html?news_id=83241&tag=



最後に、この資金の運用先がエネルギーにからんだ政治問題になりかねない点も気になる。


(略)


不足する資源確保に海外の油田などへ投資すべきだとの意見も中国内にはあり、運用先や影響が注目を集めている。




なんかあちこちで矛盾しているようにしか見えないんですが、どうなんでしょう?
教えてエロい人!