日銀の利上げネタを書くことの自分なりの理由


以前書いたことの繰り返しかもしれない。


「リフレ政策にコミットする方法をどなたか教えていただけませんか?(2006/2/11)」
「規範的なものを納得するには、その規範的な知識がそもそも必要である件(2005/12/12)」


一言で言えばはやりのネタでアクセスアップを狙いたい「今の日銀のバカな行動を止めるすべを我々は持っていない」ということが根本にある。




本来なら、こんな心配をしなくてすむ中央銀行が欲しいところだが、残念ながら現在の日銀はまともではない。「物価の安定」がお前らの仕事ですよと法に謳われているんだが、彼らは「物価」の定義や「安定」の解釈を自分の都合のいいようにゆがめてしまった。さらには資金配分の歪みを心配までしてくれる始末。こんなアホな組織に「独立性」という『統帥権』を付与しちゃったもんだから、政治の力でコントロールすることが出来ない。


そもそも日銀の独立性を強める法改正が行われた理由は、政権の都合によって景気(や物価など)が恣意的に過熱させられたり、財政支出を無理やりファイナンスさせられたりしないようにというためのはずなんだが、どうも今の日銀は、自国の経済を破綻させるかもしれないリスクを犯しても、自分たちの聖域(総裁人事だったり金融政策の裁量性だったり)を守ることのほうが大事だと思っているらしい。であれば、こんな変なインセンティブを持った組織からは独立性を取り上げるべきだろう。


そうであれば、何をすべきか?という話になる。結局、「今の日銀は問題ありですよ」という認識をまずは有権者にもってもらって、出来れば日銀法改正の政策プライオリティを高めることくらいしかない。ようは日銀から独立性の錦の御旗を取り上げるって話だ。


拡張的金融政策の継続に賛意を表明する人々がさんざん議論を尽くしたところで、今の日銀を止める具体的かつ確実な方法はない。止めるためには日銀法の改正が必要だ。そのためには、リフレ的な政策を主張するだけではだめなような気がする。日銀が向こうからリフレ政策に乗っかってきてくれるのであれば、この方法も有効だろうが、どうやらそんな気はさらさらないらしいことが今回の利上げで分かった。なら政治の話にしちゃえよ、と。


とまあ、こういう風に考えた結果、しがないブログで何が出来るかといえば「風刺」くらいしか思いつかねえな、ということで。




一応、こちら(「Apple100% blog跡地 - Apple100% blog跡地 - 日銀に経済学なしが釣れすぎな件について」)へのマイルドな賛意表明になるのかな。